勘違いされてる方が多いのでぶっちゃける。

髪の毛は生きている細胞ではありません。


ずばり。ええ。ずばっと。言います。
なぜ、こんな事を言い出したかと言うと、


髪のダメージに対して、勘違いされているお客様が多いから。


そう、つまり髪の毛は生えてきて、ボクらが目にしている状態のものは、細胞としては死んでいます。

つまり、どういうことかと言うと、肌とか、臓器とかのように修復しません。出来ません。




こんなにブリーチを何度も何度もしまくって、髪の毛、つまりタンパク質なんですけど、タンパク質が壊れちゃってる髪の毛は、切るしかないんですよ。最終的には。


もちろんトリートメントなど、擬似的に、補修する事は出来ます。ただ、あくまでも擬似的。髪の毛に必要な成分を人工的につくろうだけ。





いいですか?髪の毛の構造は太巻きです。
海苔はキューティクル、お米の所がメインのタンパク質です。その、海苔とお米の部分がボロボロ、スッカスッカの状態になってるのが髪の毛のダメージだと思ってくださいね。

トリートメントという作業は米をなんとか入れ直し、海苔を巻き直す作業なんです。


でも、実は本来の海苔、米ではないので本質ではない。そんなとこです。日々のシャンプーなどで崩れていってしまうんです。

だからこそ毎日きちんとしたメンテナンスが必要です。髪が傷んでしまう前に、それを防ぐ、もしくは酷くならないようにお手入れする。トリートメントとはそういう目的です。


残念ながら、ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正などお休みすれば修復される。そんなことはないのです。


たまにハイダメージのお客様で、間隔を空ければ施術出来ますか?
とお尋ねになるお客様がいらっしゃいますが、髪の毛が完全に生え代わった状態まで、もしくはハイダメージした箇所が切ったりして、なくなった状態までという間隔でしたら問題ありません。

状態によりますが2、3ヵ月休ませたところで一度傷みきってしまった髪の毛自体はほとんど変わりません。


髪の毛はタンパク質だよ、と説明しました。つまり卵と一緒ですよね。
タンパク質は熱に弱いんですよ。とろとろに低温で熱された位なら、形も整えたり、調整したり出来るんですが、



パッさパッさに、焦げ焦げに熱されたタンパク質を曲げようとしたらどうなりますか?

崩れますよね?普通?これ、縮毛矯正など高熱系の施術で何度も何度も熱された髪の毛の状態だと思ってください。こうなってしまうと、次の展開や提案がしずらくなりますからね。


だからこそ熱を使う施術に関してはボクは非常にきちんと計画立ててご提供させて頂いております。
もちろんお客様の髪の毛の状態、施術履歴などなど個人差がある上での話です。
相談を受ける時間を作りますし、計画を立てていく。



だからパーマや、カラーが傷むからやめた方がいいですよ。そんなことは言いません。


ではなく、ファッションの一つとしてヘアスタイルは欠かせない要素の一つですから。きちんとした知識を持っている美容師に相談したり、アドバイスをきちんと聞いて欲しい。そう思います。

切りながら次の提案。計画を立てていくという事も大切なプロセス。今回このコはバッサリ15センチほど切りました。
真っ黒に見えていますが下地の髪は3、4回もハイブリーチをしています。

ど金髪だったのに黒染め。もちろん理由あってですけど、これをブリーチかけるってことはボクは美容師としてはしないです。



彼女にはしばらくは通常のヘアカラー(ハイブリーチしない)をしつつ、伸ばして切っての繰り返し。
そうですね、中間部の1回位しかブリーチしていないゾーンが毛先に来る頃に、ハイトーンに戻しても良いのでは?という提案をしています。


髪の毛は自分で治りません。
大切なのは傷みきる前に普段のお手入れ。
毎日のシャンプー。トリートメントがとても大切。
トリートメント剤などで補修し、メンテナンスをしてあげましょう。
究極傷みきってしまうと切るしかありません。



ダメージ覚悟でハイデザインを選ばれるか。

ダメージレスとデザインとのバランスをとるか。

そういったことも含め相談させて頂く為に我々がおります。
きちんとしたメンテナンス方法がわからなければご相談ください。美容室だけの施術が最前のメンテナンスとも限りませんし、ボクはホームケアこそ大切だと考えているいち美容師です。


そんなわけでちょっとした髪のダメージに関するお話でした。
そして我々美容師は常に模索しているということ。今日言ったダメージの仕組が画期的に改善出来る方法がいずれ出て来るかも知れませんし、日々研究し、最新の情報にアンテナを張り努力しております。


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