色を操るひと。

髪を切ったり、髪を染めたり。

美容の仕事って、その方のパーソナルの一部に触れる、変えることだと思います。

ですから例えば色の趣味趣向だったり、好きなファッションの傾向だったり、お肌の色とか。どんな照明下で、どんな格好で普段はお仕事されてるかとか、などなど。
ヘアカラーにおいて大切なパーソナルポイントを知る必要があります。



もちろん美容師はカウンセラーでも、魔術師でもありませんし、全てを知りうる事は出来ないもの。
でも出来る限りの知りえた情報の中で、ご提案させて頂く。相談に乗らせて頂く。
そういうスタンスが理想かなと。



自分で使用しているヘアカラー剤のスペックを引き上げる。

最近そんな事を考えながら調合しています。
例えば同じ7レベルのトーンでもミックスすることにより、単色よりさらに深く。彩度を高めて発色させる。そういうことを念頭において調合しています。



今回はダークトーンのブルーバイオレット系をベースカラーに。少しブリーチした部分にはまた別のカラーを乗せました。

いかに赤みを削り、黄みを抑え青紫よりのアッシュを深くだすか。

CA10:CA6:V6   1:1:1です。
10レベルの薬剤アルカリ力を使って赤みを削り、ダークな薬剤でディープに入れ込んでいく。
ブリーチなしで深みのあるブルージュ感。
がっつりブルーバイオレットでトーンダウンです。



自分の髪のように。まるでそのカラーの髪の毛が生えてきてるように。
ダークレベルのヘアカラーを施術する時の大切なポイント。



ビビットな色はちょっと遊び感を。せっかくブリーチしてたところが残ってたので。モノトーンな配色の洋服にあうように。

髪の色は抑えて、メイクや、ネイル、いろんな色を使う彼女の髪の色は引き立て役くらいのつもりで。



彼女はメイクに携わる人だから、 

色を操るひと。

そんな人にパーソナルな一部、髪の毛の色を担当をさせてもらえるのはとっても光栄なことです。

彼女にまたヘアカラーを委ねてもらえるように、自分のヘアカラーのスペックも高めたいと。


ボクらの仕事はパーソナルに少し触れる。
その人を知れば色が見えてくる。

もっともっとその色を沢山見れる美容師でいたい。

レンズ越しに彼女を目に映してそんな事を思った。

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