美容師と盲目の少女。映画「ちょき」

美容師が主人公。盲目の少女との物語、年末から上映されています。残念ながら東京での上映は終わってしまいましたが、まだ地方各地ではこれからという所もあるそうです。

実はボクも盲目のお客様の髪を切った事があって、とても鮮明に覚えています。その方はオーダーはきちんと髪を触って、言葉できちんと長さとか、量とかむしろ見えない分伝える事がとても上手だったのを覚えています。

ボクも言葉をきちんと大切に選んで、「では、前髪は乾いて眉の真ん中に落ちるくらい...」とか確認を何点も丁寧にしたのを覚えています。

切り終わった時はやはり手で指で確認されてて、ここの部分はいかがですか？とか。

でも実は目が見ないからと言って特別な事をした訳じゃないのだと、後になって気づきましたよね。

希望を聞いて、確認して、提案して、髪を切る。当たり前にボクらがしなきゃいけない事。

その方はきちんと形も長さもイメージが見えてるなあって。明確だなあって。

小さな街の小さな美容室。

盲目の少女と美容師のおじさんの、

ていねいで、いとおしい、小さな恋の話。

DVDなどリリースされましたら是非ご覧になってみては。