そこにあり続けることとは。

浦和でも名物と言いますか、テレビ、映画ののロケ撮影なんかにも沢山使われたり、散歩番組なんかにもよく登場した鈴木写真館さんが閉館し、改築してしまうそうで、あのレトロな外観も、もう今年の秋くらいで見れなくなるそうです。

大正時代からある建物、ご主人が亡くなられてからも奥様が引き継いでやられてたのですが、今年8月で閉館されました。
長年そこにあり続けるという凄さを最近はしみじみと実感します。
大正6年ですから、まさに100年。そこにあり続け、時を刻んできたわけです。
最後を惜しむお客様が来て、忙しいと、奥様が直接お話しして下さいました。
長い間お疲れ様でした。




そんな折、自分を美容師として育ててくれた古巣、前にいた店がなくなると耳にしました。
歴史ある老舗でしたし、とても勉強してもらった場所がすっかりなくなってしまう、というのもなにか感慨深いものですよね。
当時自分がいた時でさえ、1ヶ月2千万円以上の規模の売上を上げる仕事量があった店でした。

時代もありますが、沢山の美容師、お客様と出会いました。今からするととんでもないモンスター級の店だったのだなと思います。
美容師としての自分の基礎をつくってもらった先輩達のお陰で、今があります。
そんな場所は自分が離れ、DECOHAIRになっても、どことなくですが、いつまでも繁盛店として残っていて欲しい。そんなことを思っていたりしました。



そこにあり続けることは本当に難しいし、尊いものです。
場所も人も。
せめて自分がハサミを置く時は惜しんでもらえるような美容師になっていたいと。

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